歯の大切さは、みなさんもよくご存じでしょう。しかし、歯の役割について知っていることは、噛むこと、話すこと、噛みつくことぐらいと思っていませんか? とんでもない!歯はもっと大切な役割を背負っています。人によっては命も守っていると言っても言い過ぎではありません。
人には知恵がありますから、歯がなくても料理を工夫して食事を取ることができますね。しかし、実のところ、歯はカラダを支えてるため、歯をなくすることで、カラダ全体に大きな影響を与えてしまいます。もっとわかりやすく言うと、歯がカラダのバランスをとっているのです。左右のバランスはもちろん、カラダのねじれも、歯が悪くなってうまく噛めなくなってくると起こります。噛み合わせによって顔の形なども変わってきますし、姿勢も悪くなり、首にまで負担が来て悪くなってくるのです。
神経には弱い電流が流れていますが、頚椎が悪くなると神経の流れが悪くなり、カラダのそれぞれへの流れがうまく伝わらなく障害が起きてしまいます。末梢神経がおかされてしまうのです。この神経は頭の中の神経、中枢神経から外に伝達するもので、この中に自立神経も含まれているため、うまく伝わらないと障害が起こり、体調まで悪くなってしまうのです。最近、よく耳にする言葉、「噛み合わせに注意しよう」は、そうした理由から言われています。
落合デンタルクリニック院長 落合義徳