今回は、口臭の予防除去についてお話します。口の中で歯や義歯や冠(歯にかぶせたもの)のまわりにプラーク(歯垢)がついて口臭の元となったり、舌の上にプラークがついて口臭の元となったりしますが、舌の表面にはひだや乳頭状のものがあるため舌をきれいにするという習慣があまりありません。歯は歯みがきをする習慣があるのでお掃除しますが、舌の掃除はほとんどの人がしていませんね。
口臭を防ぎたい方は、歯や舌など、口の中をきれいにするとかなり効果があります。歯は歯肉との境や表面の溝に汚れが多く、歯ブラシ、インターデンタルブラシ(歯と歯の間を掃除するもの)、フロス(糸ヨウジ)、ウォーターピック(水流で歯や歯間、歯肉の掃除をするもの)などできれいにします。部分入れ歯や総入れ歯などは取り外しがきくので、ブラシで水洗いをおこない、洗浄剤の中でよくきれいにすることができます。
舌は歯ブラシではきれいにできないので、舌専用のブラシやヘラできれいにしましょう。舌のヘラはいろいろな物があります。T型をしたものや、だ円型をしたものがあり、あまり強くこすると舌が痛くなるので、サッサッと軽くこすって取るようにしましょう。
また、うがい薬やガムなどが有効的です。うがい薬では0.22%以上の塩化亜鉛洗口剤が効果がありますので、うがい薬の成分を見て下さい。
歯のお掃除ではウォーターピックがかなり有効になります。実際に歯ブラシの後にウォーターピックを使うとかなりよく落ちます。
そして、きちっとした食事と睡眠をお忘れなく。
落合デンタルクリニック 院長 落合義徳