いままで歯の痛みをとる方法をパートIIIまでお話しいたしました。最後にパートIVとして、まとめたいと思います。
まず最後に歯の痛みをとるツボとして、手の指の商陽(しょうよう)というツボを紹介します。歯の痛い方の手のひとさし指のおや指側、爪の根元の上3mm位を、反対の手のひとさし指とおや指で強くはさみこむようにします。すると、強い痛みを感じます。特に下の歯と上の前歯に痛みがあるときに有効です。
また、足のツボでは、内庭(ないてい)という、足の背のひとさし指となか指の分かれ目(つけ根)で、ここにも痛みの出ている歯と同じ側の足を、おや指とひとさし指でつまみます。かなり痛みを感じます。さらに、アキレス腱を少しやわらかくつまんでふくらはぎを少しマッサージすると大変効果が現れます。
いままで、痛みを取る方法としてツボを教えてきましたが、以前にも話したとおり、身体の不調和で痛みが増すわけですから、これらのツボで痛みが少しでも楽になったら、普段からこれらのツボを刺激することによって健康の維持にもつなげることができます。
足や手にはいろいろなツボがあり、足や手をよくもむことによって刺激が与えられます。お風呂に入ったときなど、石鹸を使うとすべりがよく、上手に足をもむことができます。冷たい水と温かい水を足に交互にかけたりすると、血液の流れもよくなりますので、ぜひ、やってみてください。
落合デンタルクリニック 院長 落合義徳